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-Performance

インスタレーション・パフォーマンス

京都市立芸術大学作品展2022 出展作品

Kyoto City University of Arts Annual Exhibition 2022

2023.2.8wed-2.12sun

透ける素材の布に逆光で映像を投影し、神秘的な空間を作り出した。

ダンサー・振付師の寺尾茉理加が布の中で映像と踊り、カテゴライズされること、することへの気付きと葛藤と受け入れを表現する。

​映像はあえて色彩を使用せず、ビジュアルとモーションのみでの表現に挑戦した。

【statement】

人はカテゴライズすることを好む。

あの人はA型だから...という日常的な会話で、無意識に人をカテゴライズし、判断する。そういう場に身をおくと、身体から意識が離れるような感覚が呼び覚まされる。

血液型、容姿、性別、人種、国籍など、人は様々なやり方で人をタイプに分け、判断する。

コロナウイルスで中華街から人が消える。人気漫画の作者が女性だったことで炎上する。

明らかな差別が無くならない不信感や、小さな偏見を否定もできずにいる違和感が蓄積されていく。それはだんだん嫌悪感に変化し、あらゆるカテゴリーを壊してしまいたくなる。

しかしいざどこにもカテゴライズされないとなると、不安や恐怖を感じる。

そして自らの正体も曖昧になり、存在の場所を見失う。カテゴライズされることへ違和感や嫌悪感を抱くとともに、カテゴライズされることで安心していることに気づいてしまう。

矛盾による行き場のない葛藤。

一致しない身体と意識。

人はカテゴライズされることを好む。

 

パフォーマー:Marika Terao

音楽:MUNERISA

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