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[Bug]学部卒業制作
- Installation

京都市立芸術大学作品展2021 出展作品
Kyoto City University of Arts Annual Exhibition 2021
2022.2.9wed-2.14sun
10:00-18:00

学部での卒業制作作品。

映像スタジオのカーブした構造を利用し、壁から床へ大きく投影した没入型インスタレーション。

[statement]

普段は一致している精神と身体がずれた時、 まるで自分の中に2人存在しているような感覚になる。例えば体調が悪い時、 自分の身体はどこが悪いのかわかるはず。
なのにどうしてそれを精神に教えてくれないのだろうとか、 逆に精神が不安定な時に食欲があったり仕事に休まず行くときに、 身体よ今の精神状態わかってる?と思ったりする。
自分のことなのにわかりそうでわからないもどかしさ。
逆に精神状態に比例して身体状態も悪化した時、 ヤバいと思うと同時にリンクしてよかったと安心する。
このような精神と身体のズレをコンピュータのバグと重ね合わせ、他者と共有する空間を制作した。
心身のバグは個人だけの問題ではない。
この国では、壊れるまでバグに気づかない、 気づかないふりをする傾向がある。
特に目に見えない精神面では壊れてからようやく症状だと認められる。
コンピューターのバグには 「偶然うまく動いているだけ」 と壊れているシステムを放置する言い訳として「寝ているバグは起こさない」 と主張されることが多い。
このことは今の日本の風潮と休めない人々の状況とそっくりで、 気づかないふりをされる心身のバグにに寄り添った表現をデジタルアニメーションを用いて模索した。
また感覚を共有する空間として、 作品からの一方的アプローチだけではなく赤外線カメラを用いたインタラクティブを導入し、 鑑賞者も作品の一部となり共鳴する。

​音楽:MUNERISA

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